ハワイ不動産の購入費用まとめ – [諸費用][税金][リノベーション]

ハワイ不動産のご購入時には物件価格以外にも様々な資金が必要になります。
ここでは、ハワイ不動産の購入時と購入後にかかる費用をまとめてご紹介します。

この記事の目的
ハワイ不動産の物件購入に必要な諸費用と維持費を整理して物件を所有されるイメージを持っていただく。
リフォーム費用もご覧いただけます。

ハワイ不動産の購入時に必要な費用

＊エスクローとは中立な立場で取引と登記の手続きを行う第三者機関です

ご購入代金

手付金

ハワイ不動産の取引においては、日本の「買付申込書」に相当する書類は使用されません。代わりに、本契約書を用いて取引が始められ、契約締結日の翌日までに手付金($5,000)をエスクローサービスへ預けることが一般的です。取引中に正当な理由で取引を進めることができなくなった場合、手付金は返金されます。正当な理由には、ホームインスペクションで重大な問題が発見された場合や、資金調達が予定通りに進まない場合などが含まれます。

追加手付金

取引プロセス中、ホームインスペクションは契約後1週間以内に実施され、この検査で物件の重大な瑕疵が発見されない場合、購入プロセスは次の段階に進みます。この時点で、購入者は物件価格の10%に相当する追加手付金をエスクロー口座に預ける必要があります。

最終残金 / ローン頭金

取引が終盤に差し掛かると、エスクローから購入諸費用と最終残金が計算されたクロージングステートメントが届きます。住宅ローンを利用する場合は、ローン銀行から金利や返済計画を含むローンステートメントが提供されます。最終残金またはローンの頭金は、登記予定日の2営業日前までにエスクローに入金される必要があります。そのため、入金が遅れないように、5営業日前までに送金手続きをお願いしています。

ご購入時の諸費用

エスクロー費用

ハワイの不動産取引では、エスクローが売り手と買い手の間で中立的な立場を保ちながら取引を進行します。エスクローは売買契約書に基づいて、諸費用を売り手と買い手で適切に振り分け、支払済みの費用や税金等も日割りで按分した後、計算書を作成します。バイヤーはこの最終計算書を基に、諸費用を含めた購入金額をエスクローに支払います。このプロセスにより、双方が公平な取引を行うことが保証されます。

登記費用

エスクローはホノルル市への登記手続きも行います。登記手数料はエスクロー費用に含まれており、エスクローはお客様から登記料を預かり、その金額をホノルル市へ支払います。具体的な登記料の金額は、計算書を通じて確認いただけます。このプロセスにより、関連費用が適切に管理され、取引の透明性が保たれます。

ホームインスペクション費用

購入申込みから7日以内にホームインスペクション（家屋調査）を実施します。このインスペクションは約2時間で行われ、その結果として約10ページの詳細なインスペクションレポートが作成されます。このレポートは、内覧だけでは確認できない物件のコンディションを把握するために非常に重要です。費用はお部屋のタイプや広さによって異なります。例えば、2LDKのコンドミニアムの場合の目安は約$400です。

権限保険料　タイトルインシュランス

権利関係の調査や登記手続きはエスクローによって細心の注意を払って行われますが、将来的に第三者が権利を主張してくる可能性に備え、タイトル保険をかけておくことが推奨されます。この保険料は物件購入時に一度支払うだけで、該当物件を所有している限り保障が続きます。この保険により、権利関連の予期せぬ請求から所有者を保護することが可能となり、安心して不動産を保有することができます。

コンドミニアム登録料

コンドミニアム管理組合の名義変更料です。コンドミニアムによって料金は異なります。

火災保険料

登記引き渡し日から有効な火災保険に加入することが必要です。保険料の年額は、物件の所有形態（別荘や賃貸経営など）、広さ、物件価値、そして保証内容に応じて決まります。特にコンドミニアムの場合、管理組合がマスターポリシーと呼ばれる団体火災保険に加入していることが多いため、この団体保険の保証内容を参考に個人の火災保険を選ぶことで、保険料を抑えることが可能です。さらに、日本語でお手伝いいただける保険エージェントをご紹介できるため、言語の壁に悩むことなく保険の手続きを進めることができます。これにより、保険の重複を避けつつ、必要な保障を確保することができます。

支払い済み日割り共益費・固定資産税

登記引き渡しに合わせて支払い済分を売主に支払います。　

公正証書　公証人手数料

物件登記書類やローン抵当設定書類については、「霞が関」または「難波」にある公証人役場で署名が可能です。ここでの手続きでは、公証人の前で記載内容が真実であることを宣誓し、文書に署名することを認証する宣誓認証の手数料が発生します。一方、ハワイのエスクローオフィスで署名する場合には、この手数料は無料です。

ご購入後の維持費

管理費・共益費

毎月の維持費で最も大きな部分を占めるのが管理費および共益費です。セキュリティーやアメニティが充実したラグジュアリーコンドミニアムでは、共益費が高くなる傾向にあります。一方、施設が簡素で従業員も少ないコンドミニアムでは、共益費は比較的安価です。

共益費に何が含まれているかは非常に重要です。例えば、電気代（Electric）やセントラルエアコン（AC Central）の維持費が含まれている場合、共益費が基準より高くなることがあります。そのため、共益費が高い理由をお客様に正しく理解していただくよう、詳細を把握し案内しています。

固定資産税

ホノルル市における固定資産税は、1月から6月分を8月20日までに、そして7月から12月分を翌年の2月20日までに納める必要があります。また、1年分の固定資産税を8月20日にまとめて納税することも可能です。お支払い方法としては、クレジットカード決済が利用できますので、便利です。

居住用物件の場合には固定資産税の減額申請が可能です。私たちはお客様が物件を購入された際に、この申請を行うお手伝いをしています。

火災保険料

2年目以降は保険担当者から更新のご案内が届きますので、継続手続きもスムーズに行えます。

電気代

ハワイアン・エレクトリック（HECO）での電力契約手続きもお手伝いします。契約は電話で簡単に行え、毎月のお支払いはオンラインで自動引落しを設定することが可能です。これにより、ご購入後もスムーズに生活をスタートでき、安心してお過ごしいただけます。

また、コンドミニアムの管理組合が団体契約をしている場合、電気使用料金は管理費や共益費と一緒に管理会社へ支払われることがあります。さらに、電気代がすべて管理費・共益費で賄われているコンドミニアムも存在します。これらの情報をもとに、最適な契約プランを選択し、お客様のニーズに合わせたサポートを行います。

インターネット代

スペクトラム（Spectrum）でのインターネット契約手続きもサポートいたします。契約はアラモアナセンターのスペクトラム支店で行うことができます。コンドミニアムでのご利用に際しては、モデムとWi-Fiルーターの設定をお手伝いし、インターネットがすぐに使える状態になるようサポートしますので、ご安心ください。また、毎月のお支払いはオンラインで自動引き落としを設定することができ、便利かつ手間なく料金を管理できます。このように、インターネットの接続から料金支払いまで、スムーズにご利用いただけるよう全面的にサポートいたします。

修繕積立金

修繕積立金は共益費の一部から毎月積み立てられ、管理組合による長期的な計画の下で定期的な修繕が行われます。しかし、予算不足や大規模な修繕が必要となる場合、管理組合の決議により各オーナーに一部の費用負担を求めることがあります。このような追加負担を「スペシャルアセッスメント」と呼びます。

スペシャルアセッスメントが発生する主な理由には、「外壁塗装」「エレベーターの交換」「配管工事」などがあります。見積もりが開始されてから支払いが始まるまでには、多くの場合、約2年かかることが一般的です。この期間を通じて、オーナーは追加の負担が必要になることを理解し、計画的に資金を準備する必要があります。

日本国内の不動産取引との違い

日本国内の取引と比較してハワイ不動産購入費用が安いと言われる理由として、以下の点が挙げられます。まず、日本国内の不動産取引では税金や手数料が非常に高いと感じることが多いです。一方、ハワイ不動産は、州外やアメリカ国外からの投資家も多く、取引が活発に行われるようにさまざまな工夫が施されています。このため、投資家にとって魅力的な条件が揃っており、比較的低コストでの取引が可能となっています。

印紙税が存在しない

アメリカには売買契約書に印紙を貼るという税法が存在しません。日本では契約金額に応じて印紙税が課されるため、高額な取引が多いハワイ不動産においては、この制度がないことが非常に助かります。これにより、契約時の費用負担が軽減され、取引がよりスムーズに進行します。

登記を司法書士先生に依頼しない

エスクローが登記書類の準備を行い、ホノルル市への登記手続きを代行します。エスクローは士業ではないため、その手数料は司法書士の先生と比べて高くありません。この点が、ハワイ不動産の取引におけるコストを抑える要因の一つとなっています。エスクローの効率的なサービスにより、取引がスムーズに進行し、費用面でも安心してご利用いただけます。

不動産取得税・都市計画税が無い

ハワイでは不動産取得税が存在しない代わりに、売却時に不動産譲渡税が課されます。また、都市計画に必要な予算も固定資産税に含まれています。しかし、アメリカ本土の一部の州と比較すると、ハワイの固定資産税は依然として低いと評価されています。このため、投資家にとってハワイ不動産は魅力的な選択肢となっています。

参考リンク：
SUUMO住宅購入に必要なお金を知ろう

快適なハワイ生活のための費用

お手入れとリノベーションで快適生活

中古物件の取引は基本的に現状取引となるため、購入後に手入れが必要な場合があります。快適なハワイ生活をスタートしていただくために、購入後のリノベーションもお手伝いいたします。例えば、ドアノブや電気スイッチの交換、ハンドシャワーへの交換などの簡単な手入れには約$4,000~5,000の費用がかかります。これらのサービスを通じて、新しい生活をスムーズに始められるようサポートいたします。

ワンベッドルーム（１LDK) 640sqft 約60平米のお部屋を目安にしています。
ご希望の箇所は内装業者を招いて見積もりを取り寄せます。

床フローリング張替え	$10,000
内壁 全面ペイント塗装	$5,000
ダイニング照明 交換	$500
シーリングファン 配線工事込み	$1,000
キッチン キャビネット	$25,000
バスタブ 交換	$5,000
バスルーム 照明交換	$500
洗面台・キャビネット・ミラー のセット 交換	$1,000
カーテン 交換	$3,000
バルコニー床タイル	$3,000
エアコン交換 ウィンドウタイプ	$600
エアコン交換 スプリット室外機タイプ	$6,000
エアコン交換 セントラル チラーなし	$3,500
洗濯機・乾燥機の交換	$1,500
冷蔵庫の交換	$1,200
TOTOウォシュレット 設置込み	$1,500

参考リンク：ホームデポ – HOME DEPOT

ハワイは島であるため、材料の供給に制限があり、デザインや材料にこだわると費用が倍以上になることもあります。そのため、リノベーションを計画する際には、材料の入手可能性とコストを考慮することが重要です。私たちは、予算に応じた最適な提案を行い、快適な住環境を提供するために全力でサポートいたします。

素敵な家具を揃えましょう

お部屋の印象を決める家具選びは、ハワイ生活をスタートさせるために非常に重要です。以下は、ワイキキ、アラモアナ、カカアコエリアでおすすめの家具屋です。

物件購入後には、家具の搬入の立会いもサポートしています。新居へのスムーズな引越しを実現するために、家具の選定から搬入まで全面的にお手伝いし、快適なハワイ生活のスタートをサポートします。これにより、煩雑な手続きを心配することなく、新しい生活を始めることができます。