ワイキキはハワイで最も人気のあるエリアの一つで、美しいビーチや多彩なレストラン、ショッピングエリアが揃っています。ハワイに移住する誰もが憧れるワイキキに住むことは、ハワイの魅力を日常的に楽しむことができる素晴らしい機会となります。この記事ではワイキキで賃貸物件を探しているテナント様と物件を貸し出すオーナー様の双方に取って家賃に関する情報、ワイキキの家賃相場や物件探しのポイント、魅力的な物件の選定などをお届けします。
過去5年間の – ワイキキの賃貸相場
2019年のワイキキ賃貸物件
- 賃貸物件の成約件数 694件
- 平均の広さは 628sqft 約58㎡
- 平均の家賃は $2,088
- スクエアフィートsqft単価は $3.58/sqft
- 募集開始から契約までの平均日数 34日
2020年のワイキキ賃貸物件
- 賃貸物件の成約件数 938件
- 平均の広さは 595sqft 約55㎡
- 平均の家賃は $1,930
- スクエアフィートsqft単価は $3.24/sqft
- 募集開始から契約までの平均日数 39日
2021年のワイキキ賃貸物件
- 賃貸物件の成約件数 849件
- 平均の広さは 591sqft 約55㎡
- 平均の家賃は $2,268
- スクエアフィートsqft単価は $3.84/sqft
- 募集開始から契約までの平均日数 38日
2022年のワイキキ賃貸物件
- 賃貸物件の成約件数 703件
- 平均の広さは 607sqft 約56㎡
- 平均の家賃は $2,236
- スクエアフィートsqft単価は $4.00/sqft
- 募集開始から契約までの平均日数 35日
2023年のワイキキ賃貸物件
- 賃貸物件の成約件数 656件
- 平均の広さは 617sqft 約57㎡
- 平均の家賃は $2,433
- スクエアフィートsqft単価は $6.86/sqft
- 募集開始から契約までの平均日数 40日
広さ約55㎡というのはワンベッドルーム(1LDK)のお部屋が主流で、住まいに選ぶのは単身またはカップルの方。家賃$2,000/月を支払えるのは世帯年収が約50,000前後の方と推測ができます。
ハワイの法律ではテナント側から退去を希望する場合には退去日の28日前までに書面で申し出る必要があります。不動産マネジメント会社はテナントから退去申請があると直ぐに次の入居者募集をスタートします。つまり募集開始から契約までの平均日数38日というのはテナントが退去してから、わずか10日で次のテナントが入居していることになります。
賃貸物件を探すときにはスピード勝負です。入居者募集を開始した週末には内覧会が開かれて、大抵の場合にはその日のうちに申し込みが入ります。内見して気に入ったら直ぐに申し込めるように周辺環境などは事前に調べておくのがポイントです。
2023年ワイキキのタイプ別 家賃相場
ワイキキの家賃は他のエリアと比較して高めです。スタジオタイプの物件から高級コンドミニアムまで、様々な選択肢があります。現在の家賃相場を把握することは、賃借人とオーナーの両方にとって重要です。
スタジオタイプ(1K) 駐車場付き
- 成約件数 46件
- 平均の広さは387sqft 約37㎡
- 平均の家賃は $1,806/月
- スクエアフィートsqft単価は $4.73/sqft
- 募集開始から契約までの平均日数 43日
- 日本からの出向単身者の家賃手当は$1,500〜2,000/月の場合が多い
1ベッドルーム(1LDK)駐車場付き
- 成約件数 241件
- 平均の広さは578sqft 約53㎡
- 平均の家賃は $2,304/月
- スクエアフィートsqft単価は $4.14/sqft
- 募集開始から契約までの平均日数 33日
- 洗濯機・乾燥機がお部屋についている場合が多い
- バルコニー付きの物件も選べる
- 日本からの管理職出向者の家賃手当は$2,500~3,000/月の場合が多い
2ベッドルーム(2LDK)駐車場付き
- 成約件数 162件
- 平均の広さは933sqft 約87㎡
- 平均の家賃は $3,193/月
- スクエアフィートsqft単価は $3.52/sqft
- 募集開始から契約までの平均日数 47日
- アメニティーが充実したラグジュアリーコンド
- ワイキキでラグジュアリーコンドは希少
情報元:Honolulu Board of Realtors MLS 12/31/2023
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家電付き!ハワイの賃貸物件
ハワイの島外から引っ越してくる方が多いハワイでは大型家電の「冷蔵庫」「洗濯機」「キッチンコンロ」「エアコン」は大家さんが用意して賃貸物件には用意されているのが一般的です。 賃貸経営中に故障が発生した場合には修理・交換が必要です。
「冷蔵庫」「洗濯機」「キッチンコンロ」のコンディションは入退去時には特に気になるポイントです。汚れが酷い場合や故障している場合には入居前に清掃・修理をします。また、退去時はセキュリティーデポジットから清掃・修理を行います。
賃貸スタート時の初期費用
セキュリティーデポジット(保証金)
ハワイ州の法律(Landlord-Tenant Code)では、入居時にオーナーがテナントに求めることができるセキュリティーデポジットは家賃の1ヶ月分が上限と定められています。このセキュリティーデポジットには「ペットデポジット」や「キーデポジット」も含まれます。いかなる理由でも追加のデポジットを要求することは禁止されています。また、テナントからの要望があっても前家賃を受け取ることはできません。
引っ越し費用
引っ越し業者は Mover (ムーバー)と呼ばれます。費用は固定と時間単位があり、事前に見積を依頼することができます。ホノルル市内の場合、$200~400が目安です。入居日が決まりましたらエレベーターの予約が必要です。コンドミニアムのマネジメントへご確認ください。
同じ間取りでも家賃が異なるヒミツ
「家具付き」にして$500/月アップ
ワイキキで賃貸物件を探す方の多くは州外からの移住者です。家具付きの賃貸物件は魅力的に見えますが、家具無し物件と比べて家賃が月額約$500ほど高くなる傾向があります。用意した家具や家電は修理や交換が必要になる場合もあるため、必要最低限のアイテムを揃え、小物は避けるのがポイントです。
電気代込み、インターネット代込み、ケーブルテレビ込み
管理費・共益費に「電気料金」や「ケーブルテレビ料金」が含まれるコンドミニアムを購入して賃貸経営を行うと、家賃を相場より$200〜$300高く設定することが可能です。さらに、インターネットもオーナー様が契約して設備に追加すると、家賃を月額$50ほど高く設定できます。
しかし、あえて家賃を高く設定せずに、入居募集時に競争力をつける方法もあります。この方法を取ることで、より多くの入居希望者を引きつけることができ、空室期間を短縮する可能性があります。
洗濯機・パーキング付き
ワイキキでは、お部屋のスペースを広くするために洗濯機置場がない物件も少なくありません。コンドミニアム内にコインランドリーが設置されていることが多いですが、特に女性にはあまり人気がありません。
また、スタジオタイプのお部屋にはパーキングがない物件も少なくないため、注意が必要です。パーキングの場所やサイズについても事前に確認することをおすすめします。これにより、生活の利便性を高めることができます。
空室リスクの低い 家賃設定はいくら?
ワイキキで賃貸物件を必要とする20〜30代単身者の手取り給与は約$3,500です。そのため、毎月$2,000以上の家賃を払える人は少なく、スタジオタイプの物件での賃貸経営の限界家賃は$2,000、適正な家賃設定は$1,500〜1,800となります。
一方、ご夫婦やカップルで共働きの世帯収入は月額$7,000程度です。そのため、$2,000〜3,000のワンベッドルームも選択肢に入ります。特に、洗濯機とパーキング付きで立地や眺望の良い物件を$2,000〜2,500/月でレンタルすることが、最もローリスクな賃貸経営となります。
売出し中の最新物件情報や、物件に関する質問は「お問い合わせフォーム」からお気軽にご連絡ください。迅速丁寧に心を込めてお手伝いさせていただきます。
住まいの購入と賃貸 どっちがお得?
生活スタイルによって住まいのメリットとデメリットは異なりますが、住まいを購入するという選択肢を考えると、数年間賃貸を利用する理由も見えてきます。日本国内の不動産とは違い、ハワイでの住まいの購入を希望される方は多いですが、実際に準備をスタートしている方は少ないです。いざ購入したいと思ったときに準備ができていると、有利なプランを立てることができます。
- 住宅ローンの組み方
- 頭金の貯蓄方法
- 予算の組み方
- 物件の選び方
住まいに関することなら、些細なことでもお気軽にご相談ください。
参考リンク
この記事はハワイ州発行の賃貸経営に関するハンドブックを基に書かれています。
Hawaii State Landlord Tenant Handbook Chapter 521
https://cca.hawaii.gov/hfic/files/2013/03/landlord-tenant-handbook.pdf
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